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執筆者の写真o_kataka

福井県で伊勢鳥居を見る!坂井市春江町田端 神明神社



坂井市春江町田端地区にある神明神社です。


この鳥居をよく見ると一番上の屋根のような部分『笠木』が小さな家のような五角形になっているのがわかると思います。このような鳥居を伊勢鳥居と呼び福井県内の神社をいろいろ巡っていますが敦賀市の金ヶ崎などで確認できますが嶺北ではほとんど確認できません。(写真がちょっと見にくくてすいません)


この春江町田端地区は斎藤実盛の母親の実家があったと伝わります。斎藤家はこの実家近くに斎藤家とゆかりのある春日神社を建立しようとしますが神明神社があるため地続きで隣の春江町金剛寺地区に春日神社を建立したと春日神社の社伝にあります。


斎藤実盛は天永2年(1111年)に生まれたといわれているのでそれ以前にはすでにこの神明神社があったことがわかります。建立の時期などは不明ですが古くからの神明神社であることやアマテラスを祀っている事などから1000年前後の創建であることは間違いないと考えられます。これは福井市宝永にある神明神社に伝わる924年創建にも当てはまります。この福井市宝永の神明神社では伊勢への勧請を願い出ておりその時期に伊勢信仰が流行ったと考えます。


それらを考えると伊勢神宮から勧請された神明神社は本来、この伊勢鳥居が立っていた可能性があります。時代の流れで明神鳥居へ変わっていく中、現在も残るこの伊勢鳥居は貴重なものになっているような気がします。



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