コロナの影響でまだまだ予断を許さない状況の中、佐佳枝廼社の5万羽の折鶴は本当に見事でコロナ終息を願って折られた思いが伝わってきます。福井市の中心部にあるこの神社ですが夜になれば人の気配もなく静かな雰囲気の中、虹色に光る折鶴が輝いています。
この神社は徳川家康、結城秀康、松平春嶽を祀るいわゆる江戸幕府の偉業を称え、福井の繁栄を祈る神社です。徳川の葵の御紋が至る所にあり越前松平家との深い関係を感じさせます。
隣の電車通りの大きな道路はその昔は外堀だったと聞いています。その電車通りを横断すれば福井県で一番の繁華街『片町』があります。片町の由来は片方はお堀で片方は町というところから片町と呼ばれています。これはお隣、石川県の繁華街の片町も同じです。
佐佳枝廼社の位置は外堀の中になっています。1873年創建ということですが大政奉還が1867年なので徳川幕府が終わってからの創建ということになります。松平春嶽はこの神社の名前を命名したと記録されていますがどのような思いを込めて命名し創建した神社なのかは複雑な思いを感じます。新しい、明治の時代に江戸幕府を立ち上げた徳川家康、福井藩開祖の結城秀康を称えることで一区切りをつけたかったのかな~と感じます。
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