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  • o_kataka

十郷用水に伝わる鹿伝説と十郷十社の春日神社

更新日:2021年6月18日


鹿が導いた水路として伝わる十郷用水。十郷とは10の地域を指し、その10の地域にはそれぞれその地域を束ねる総社として春日神社が鎮座している。これを十郷十社といい現在もすべての神社が現存しています。


1011年、越前国の押領使(おうりょうし)というこの地域の治安などを行っていた斎藤民部少輔伊傳河北という方が田畑の水路が枯れていることを危惧しあわら市本庄の井口神社に祈願したところ夢枕に鹿が出てきて水源と水路の方向を教えてくれるという話です。注:地域で話の内容は少し違います。


この十郷十社の地域は越前国坂井郡河口庄と呼ばれ奈良の興福寺の領地でした。この興福寺は藤原氏のお寺でもあり間接的に藤原氏の荘園のひとつだといえます。春日神社は藤原氏の氏神でもあり同じ奈良県奈良市に総本社がありその実権は興福寺が握っていたといわれています。


つまり越前国坂井郡河口庄は藤原氏の領地ですが、興福寺が地域を治め、春日神社が神の名の下で人々を導いたと考えられます。


当時、水の確保はとても大切なことで水争いも越前国では隣村同士や川上川下で多く発生していました。それを春日の神様から水の恵みをいただいていると考えればなかなか文句も言えません。


この十郷十社は天正年間の織田信長の越前侵攻の際にほぼすべての神社が焼き払われました。そのため当時の書類などは何ひとつ残っておらずなかなか知ることはできません。


現在、わかる範囲だけでも後世に残していきたいです!

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