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執筆者の写真o_kataka

薬師堂に伝わる医学の歴史と薬師如来 福井市高尾町

薬師如来は左手に薬壺(やっこ)と呼ばれる壺を持っているのが特徴で、霊薬と呼ばれすべての病を治すことができるといわれ疫病を治癒し人々の健康を司る仏様といわれます。


福井県内にも薬師如来を祀る神社仏閣は多くそのほとんどが病気や医学に関係するものです。

有名なところでは福井市高尾町の薬師神社。朝倉孝景が明で医学を学んだ谷野一柏(たにのいっぱく)を招きいれ薬師堂を建立したといわれる。近くを流れる亭の水は谷野一柏が治療の際に使ったとされる霊水。


その他に1枚目の坂井市坂井町蔵垣内、2枚目の坂井市春江町針原、3枚目に坂井市丸岡町長畝にも薬師如来を祀るお堂があります。


坂井市坂井町蔵垣内上蔵に伝わる話として倒れた村人を通りがかりの大己貴命(おおなむちのみこと)が治した為、薬師如来を祀る。神仏習合でオオナムチと薬師如来を同一視されている可能性があります。


坂井市春江町針原の社伝には8世紀後半に大和国から薬師如来を迎え入れ祀るとあります。大和国(奈良県)には国宝・法隆寺の薬師如来像など多くの薬師如来が祀られています。またこのころは710年平城京に遷都され奈良時代の真っ只中、この福井県にも奈良時代の天平文化と呼ばれる仏教を多く取り入れた文化が伝わってきたのが分かる社伝です。


現在は他の神社と合祀され薬師堂・薬師神社として単体で鎮座する神社は少ないですが、いろいろ調べてみると薬師如来が合祀されている神社は多いです。コロナの時代、一度、近くの薬師如来へお参りをしてみるのもいいと思います!



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